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倶楽部報(2023年春号)

部長就任にあたって

加藤 貴昭(平成9年卒 野沢北高)

2023年04月07日

三田倶楽部部長 加藤 貴昭

この度、2023年3月1日付けで部長に就任しました、平成9年卒の加藤貴昭です。今から30年前、私は念願の慶應野球部に入部いたしました。1年次の監督はエンジョイ・ベースボールを掲げる前田祐吉さんであり、私達が最後の教え子となってしまいましたが、ご指導いただけたことは光栄でした。2年次からは、現在、三田俱楽部会長でもある後藤さんからご指導いただきました。特に私達の代は優勝を経験することができず、監督の期待にも応えられなかったという、悔しい時代を過ごしていたのですが、今振り返ってみても野球部で過ごした4年間は、大変貴重な経験をさせてもらったと感じております。その後、大学にて職を得てから、体育会副理事などを通じて、野球部を外から見ることが多くなりましたが、野球部は慶應義塾にとって特別な存在であると感じることが多々ありました。そのような野球部に、部長として戻ってくることとなりましたが、責任の重さを強く感じております。

福澤先生は塾の雰囲気に対して「慶應義塾には一種特別な気風がある」と評されたと言われています。野球部においても、このような気風、塾風、良い空気を皆で作ることが大事ではないかと思います。大学生ですので、失敗することも多いと思います。むしろ失敗から多くのことを学べるのだと思います。失敗を恐れずチャレンジすること、もし間違った方向に向かっていた場合は周りからしっかりと指摘してあげること、そして共通の目標に対して、皆で頑張っていく、そういう空気を作ることが大事かと思います。前任の岡部長がご担当された12年間は本当に素晴らしい成績でした。この流れをしっかりと引き継ぎつつ、学生、指導者の皆さんと共に独立自尊、実学などの精神のもと、全社会の先導者としての自覚を持ち、世界も視野に入れて大学野球界、スポーツ界に貢献できるような野球部を目指していきたいと考えております。

三田倶楽部の皆様には、引き続き、あたたかいご指導、ご支援をいただければと思っております。これから、どうぞよろしくお願いいたします。

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