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倶楽部報(2023年春号)

いんたーNET「立場の違う組織貢献」

小原 徳仁(平成30年卒 慶應高 三井住友海上火災保険株式会社勤務)

2023年04月07日

私は平成30年に塾を卒業しました。私たちの代にはドラフト第二位で東北楽天ゴールデンイーグルスに加入した岩見雅紀をはじめ現役のプロ野球界で多く活躍している選手が在籍しており、秋はリーグ優勝を成し遂げ有終の美を飾ることができました。

私が記事を書いている中、3月22日にワールドベースボールクラシックを日本が制し実に14年ぶりの優勝と日本中が湧いております。ワールドカップをはじめ国際大会でチームジャパンが活躍することは現役を退いた私も非常に嬉しく思います。また選抜高校野球には私の母校である慶應高校が出場。1回戦敗退となってしまいましたが昨夏の甲子園を制した仙台育英に対して堂々たる戦いぶりを見せた塾高ナインは本当に素晴らしかったです。

様々なスポーツの試合を観戦しながら思うことは「組織貢献・チームファースト」を一番に考え実行できるチームは強いと感じます。私の塾野球部時代は同期が約50名、全部員で200名近くおり、当時の目標である「早稲田に勝つ」「リーグ優勝」「日本一」を達成するにはどのように組織・チームに貢献することができるか部員一人一人が考えることが重要でした。レギュラーは試合で活躍すること、控えとしてベンチにいる選手は常に試合の状況を見て指示の声や勝負所での代走・代打の準備、ベンチに入れない選手は相手チームを分析し打者の傾向や投手の球筋、配球を伝えたり等様々な形でチームに貢献する手段を考え組織目標を達成することを求められました。学年問わず一人一人がチームのことを考え組織に一体感が生まれたと心から感じております。その結果秋のリーグ優勝を成し遂げ、後輩たちが日本一を達成する礎になれたと勝手に感じております。

私は現在大手損害保険会社で勤務しておりますが現役時代に学んだ組織貢献・チームファーストを大切に会社員生活をおくっております。部活動とは異なる様々なバックグランドを持った人が働く環境において組織目標を達成することは非常に難しいと実感しております。しかし会社という巨大な組織においても大学野球部時代に培ったことは重要で大切にしたいと強く思っております。

塾野球部に所属する皆さんも組織貢献・チームファーストの思いをもって春・秋のリーグ優勝、日本一を目指して頑張っていただきたく思います。OBとして優勝に貢献できるように微力ながらお手伝いさせていただきたいと思います。コロナが収束し大きな歓声を浴びながらのリーグ戦は皆様の今後の社会人生活にもきっと大切になると確信しております。

一人のOBとして心からリーグ優勝・日本一を達成することを願っております。

最後になりますが塾野球部の益々の発展・皆様のご活躍を祈念しております。

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