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倶楽部報(2023年秋季リーグ戦優勝特別号)

フレッシュトーナメントも優勝 8季ぶり14回目

蔭山  実(昭和61年卒 四條畷高)

2023年11月13日

1、2年生のチームによるフレッシュトーナメントが慶早戦から一夜明けた10月31日、4日間の日程で開幕し、慶大は3戦全勝で、2019年秋季以来8季ぶり、14回目の優勝を成し遂げた。

トーナメントは、6校を3チームずつ、2つのブロック(Aブロック、Bブロック)に分け、それぞれで総当たり戦を行う。その後、順位決定戦で各ブロックの同順位のチームが対戦。慶大は法大、東大とともにBブロックに入り、法大、東大に連勝してブロック1位で順位決定戦の決勝へ進出、Aブロック1位の立大と対戦した。

決勝は、2点を追う五回に打線が奮起。権藤大(2年、慶應高)と今泉将(2年、慶應高)の二塁打、二死から横地広太(1年、慶應高)と小原大和(1年、花巻東高)の適時打で計3点を奪い、逆転した。八回に同点に追いつかれたが、流れを渡すことなく、その裏の攻撃で二死から再び、今泉の二塁打で勝ち越し、横地の適時打で1点を追加してリードを広げた。九回は、リーグ戦でも好投した木暮瞬哉(2年、小山台高)が八回から続投。詰まった打球が内野手の頭上を越える不運が続き、二死満塁で適時打を許し、1点差に追い詰められたが、最後の打者を渾身の投球で空振りの三振に打ち取り、7-6で逃げ切った。

初戦の法大戦では、リーグ戦で登板経験のある渡辺和大(1年、高松商高)が先発して六回無失点の好投。打っては、権藤、横地、小山春(2年、鎌倉学園)、宮澤豪太(2年、県立長野高)のいずれもソロ本塁打で法大を圧倒。広池浩成(1年、慶應高)が継投で締めくくり、規定により七回コールドで7−0で勝利した。中1日で迎えた東大戦は、栗林兼吾(1年、小山台高)が先発。走者を背負いながらも無失点に抑え、今泉の適時打と押し出しで中盤までに2点をリード。継投した宮越悠生(1年、慶應高)が七回まで無失点、坂中大貴(2年、高松商高)が八回を三者凡退に抑えると、打線がこれに応え、八回に二死満塁から適時打で追加点を奪った。九回を再び広池が抑え、3-0で勝利した。

フレッシュトーナメントでは、春季に決勝まで勝ち上がりながら敗れており、その雪辱を果たすことにもなった。リーグ戦では、投手を中心とした堅実な守りと、最後まであきらめない攻撃がかみあい、勝利を積み上げてきたが、フレッシュトーナメントでも、指揮を執った学生コーチ、坂本優斗(4年、豊田西高)の采配の下、攻守に素晴らしい活躍ぶりだった。チーム打率は3試合で3割6厘、宮澤(4割5分4厘)と小原(4割4分4厘)が打率4割を超え、主将を務めた今泉が5打点と打線を引っ張った。この経験がさらなる成長につながると期待される。



優勝を決めて記念撮影するフレッシュV戦士たち


優勝の瞬間、ウンドに駆け寄る選手たち


試合で主将として活躍した今泉将外野手


ベンチで指揮を執る坂本優斗学生コーチ


優勝を決めて思わず涙する坂本優斗学生コーチ

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