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倶楽部報(2020年秋号)

いんたーNET「鳥取から」

塩塚 尚人(平成26年卒 鶴丸高 米子松蔭高校勤務)

2020年09月25日

私は平成26年に塾を卒業しました。私たちの代には白村明弘(北海道日本ハムファイターズ)がおりましたが、春5位、秋4位と全く結果を残すことができず、悔しい思いをしました。

大学卒業後は、地元の鹿児島銀行に入行しました。4年間勤務し、高校野球の指導者を志し、退職いたしました。なぜなら、野球への思いがなかなか忘れられなかったからです。現在、ご縁あって、鳥取県にある米子松蔭高校にて教壇に立っております。昨年4月、本校野球部コーチを務めさせていただき、今年7月より監督に就任いたしました。野球を通して、日夜、生徒と充実した日々を送っております。

昨今の情勢をふまえ、高校野球は、史上初の春・夏の甲子園中止という事態に直面しました。目標を見失った部員を目の当たりにして、何と言葉をかけていいのか分かりませんでした。甲子園の存在が、球児にとって特別なものであり、失われたショックは想像を超えるものでありました。今、野球ができていることは、多くの方々の支えがあってのことと、感謝しなければならないと改めて痛感しております。また、この夏は、多くの方々のご尽力あって、何とか地方の独自大会を開催していただきました。高校3年生にとっては、いつもと違う夏ではありましたが、集大成の場を設けていただきました。私自身も「感謝」の気持ちを忘れず、目の前の子どもたちのために指導に当たっていこうという所存です。

米子松蔭高校野球部の目標は、山陰から初の日本一です。鳥取県代表は、なかなか甲子園で勝利をあげることが難しい現状があります。その中で、日本一になるためには、日本一になるという覚悟と決意をもって練習に取り組んでいくことが重要です。この考え方は、私が塾野球部で学んだひとつでもあります。日本一を目指すためには、まず身近なひとつひとつの達成を積み重ねていきたいと考えております。日常生活の小さなことから徳を積み重ねていき、大きな目標を達成できるよう精進してまいります。

おかげさまで、卒業後も先輩方や同期、後輩との繋がりをもって、日々野球の勉強をさせていただいております。今までも、そしてこれからも多くの方々との繋がりに感謝し、様々な視点から導いていける指導者を目指していきます。

塾野球部におかれましても、8月に行われました春季リーグ戦はあと一歩というところで優勝を逃し、悔しい思いをされたことと思います。今秋は春の雪辱を果たし、優勝できるよう心より応援しております。塾野球部の益々のご発展とご活躍を楽しみにしております。

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