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倶楽部報(2020年春号)

優勝祝賀会

蔭山 実(昭和61年卒 四條畷高)

2020年04月10日

令和元年度秋季リーグ戦と第50回記念明治神宮野球大会、秋季フレッシュトーナメント(新人戦)で3冠を達成した塾野球部の優勝祝賀会が令和2年1月18日(木)、東京・品川のグランドプリンスホテル新高輪で開催された。リーグ戦優勝は2季ぶり36回目、明治神宮野球大会での大学日本一は19年ぶり4回目、新人戦は9年ぶりの13回目の優勝で、塾野球部としては史上初。この晴れの舞台に現役部員をはじめ、ご父兄、ご来賓、塾内関係者、野球関係者、一般の方々、三田倶楽部員ら、総勢約600人が祝福に集った。

青島健太氏(昭和56年卒 春日部高)の司会の下、塾歌斉唱の後、後藤寿彦三田倶楽部会長、岡浩太郎野球部長、大久保秀昭前監督(平成4年卒 桐蔭学園高)のご挨拶に続き、ご来賓を代表して長谷山彰慶應義塾長のご挨拶をいただいた。

続いて、夏季キャンプ地の北海道・飯田幕別町長などの祝電の披露の後、秋の慶早1回戦で始球式を務めたチームメートの田村勇志君が「慶早戦で優勝を決めてくれてうれしかった。一生の宝物になった」と挨拶した。田村君は小児特定慢性疾患を抱えるが、大の野球好きで、昨年2月、念願かなってチームに加わり、部員らと交流を続けながら、同12月まで練習に参加した。その後、慶應義塾の大森正仁常任理事による乾杯のご発声にて開宴した。

しばらく歓談の後、郡司裕也前主将があいさつに立ち、「まさか日本一になるとは思っていなかった」と語り、秋の日本一になるまでのシーンが写真で映し出された。大久保前監督はじめリーグ戦でベンチ入りしたメンバーが壇上に上がり、青島氏がインタビューをして場内を盛り上げた。

今回は、塾野球部の監督を2度にわたって務め、8度のリーグ優勝を成し遂げた故・前田祐吉元監督の野球殿堂入りが発表されて間もなくの祝賀会となった。ご子息の前田大介氏(平成6年卒 慶應高)が登壇して、殿堂入りについて御礼の挨拶を述べた。

続いて、大久保前監督に代わって指揮を執る堀井哲也監督以下、瀬戸西純主将ら来季の主力組候補が壇上へ。堀井監督は「歴代の監督の方々がつないだバトンをしっかりとつなげていきたい。みんなで力を合わせ、学生野球界、塾野球部の発展に尽力したい」と力強く抱負を語った。

瀬戸西主将は「今度こそ完全優勝できるようにがんばっていきたい」と述べ、さらに目標を大きくすえて連覇に向けて意気込みを新たにした。

最後は、深澤晶久副会長(昭和55年卒 慶應高)が挨拶に立ち、3冠の栄誉を称え、来季のさらなる活躍を願い、盛会のうちに幕を閉じた。

後藤会長がご挨拶の中で述べられたように、塾野球部は昨秋までで「7季連続勝ち点4」という際立つ戦績を挙げている。私はこの間、三田倶楽部の「新世紀委員会」、それを発展的に解消して新たに編成された「野球部支援プロジェクト」「東京六大学野球活性化プロジェクト」を通して、その経緯にかかわってきた。

そこで痛感したのは、監督の指導とたゆまぬ練習の成果に加えて、それぞれの部員が個々に4年間の過ごし方を意識して練習やその周辺での活動に自主的に取り組み、それらを通じて常に優勝を狙うことのできるチームづくりを実現していくことの大きさであった。「7季連続勝ち点4」にその成果が表れていると確信している。

それは、この間、学年ごとのセミナーの運営や個々の部員の指導で多くの三田倶楽部員が尽力していきたことの賜物でもある。祝勝会は部員にとって晴れ舞台であるのと同時に、倶楽部員にとっても成功の証といえよう。

そうした喜びを多くの倶楽部員が感じられるよう、野球部支援の活動に携わる機会を模索し、部員との距離をもっと縮め、倶楽部員全員が引き続き一丸となって塾野球部を支えていく体制を強めていければと願っている。

チームは堀井監督の下、新しい体制に入った。今年のスローガンは「本氣」。3冠は果たしても課題はある。瀬戸西主将の言葉のごとく、完全優勝でのリーグ戦優勝、全日本大学野球選手権での日本一と、先輩の果たせなかった目標の達成を目指して勝利の道を突き進んでほしいと願う。

祝賀会の開催にあたっては多くの方々のご協力をいただいた。この場を借りて、心より御礼を申し上げたい。

挨拶する郡司裕也前主将とベンチ入りメンバーら
挨拶する郡司裕也前主将とベンチ入りメンバーら

挨拶する後藤寿彦三田倶楽部会長
挨拶する後藤寿彦三田倶楽部会長

挨拶する田村勇志君
挨拶する田村勇志君

優勝を祝って製作された氷のモニュメント
優勝を祝って製作された氷のモニュメント

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